汚部屋が人に及ぼす悪影響
どんどんごみが増えていく部屋に焦りや不安を感じ始めてはいないでしょうか。実際、汚部屋には身体的・精神的に多くのデメリットが潜んでいます。汚部屋に悩まれている方の中には、片付けたいけど時間がなかったり、ごみが散らかってるほうが安心するといった方もいます。今回は汚部屋が及ぼすさまざまなデメリットと対策をお伝えします。
身体的な悪影響について
●疲れがたまる
汚部屋になってしまうとごみに囲まれているため、足を伸ばして眠れなかったり、狭いスペースで寝る必要があったりと思うように睡眠や休息ができなくなっていきます。その結果、しっかりと心身を休めることができず、疲れが蓄積していくようになります。
●害虫の発生
汚部屋になると害虫が高い確率で発生します。汚部屋は生ゴミや食べ物の残りなどで常に餌が確保でき、気温も暖かいので害虫にとってはとても住みやすい空間です。そして、ただ不快なだけでなく、ウイルスや細菌などによる感染症も引き起こす原因になります。
体調を崩すと汚部屋が悪化するきっかけにもなりますので、片付けが億劫でも水回りや食べ物の処理だけは定期的に行うことをおすすめします。
●悪臭の発生
お部屋になると、生ごみや生活用品など様々なごみを放置するため悪臭が発生しやすくなります。また、汚部屋を隠すために窓やカーテンで閉め切っていることも多く、換気も悪くなります。そのままにしておく、家の外まで臭いが漂ってしまい、近隣トラブルになる恐れもあります。
●ハウスダストによる健康被害
汚部屋になると、物が多いので簡単な掃除も億劫になりがちです。しだいに、ダニやカビなどのハウスダストが溜まっていき、アレルギー性鼻炎や気管支炎、喘息などの健康被害を引き起こしやすくなります。
精神的な悪影響について
●気持ちが不安定になる
汚部屋で住み続けると、気持ちも不安定になりがちです。ごみが散らかってるので何かと作業がしにくいですし、ごみが増えていくことに不安や焦りを感じてしまうからです。
●人との関わりが少なくなる
汚部屋を見せたくないために、親戚や友人が訪ねてくるのを断るようになってしまいます。その結果、自然と人との関わりが少なくなり、孤独な環境を自ら作ってしまいます。汚部屋がごみ屋敷になってしまい孤独死される人もいるほどです。人との交流を絶やさないようにし、汚部屋が悪化しないよう掃除をしましょう。
経済的な悪影響
●清掃費用がかかる
定期的に片付けしておけば、自分でできる掃除ですが、汚部屋がひどくなると専業者に清掃をお願いする必要が出てきます。程度にもよりますが、ハウスクリーニングなどよりは割高になります。
●悪化すれば行政指導の対象に
汚部屋はごみ屋敷に進行してしまう危険性も十分あります。ごみ屋敷化すると、場合によっては行政代執行の措置がとられる場合もあります。
これは自治体が家主に代わってゴミを強制撤去することですが、撤去にかかる費用はすべて所有者に請求されることになります。指導を受けて自主的に対処すれば行政代執行になることはありませんが、汚部屋を放置すると起こるリスクとして頭に入れておきましょう。
汚部屋の原因
汚部屋になるきっかけは、人それぞれ異なります。
・時間がない
・ごみが捨てれない
・ごみが落ち着く
・身体が不自由になったから
・何もする気がおきない
上記のような理由がよくありますが、中には精神疾患や身体的な病気を抱えている可能性もあります。家族の死別などがきっかけで汚部屋になってしまうケースもあるようです。自分では気がつきにくい部分でもあるので、ひとりで悩まず身近な人や自治体などに現状や片付け方法の相談をしてみても良いかもしれません。
汚部屋の清掃方法
汚部屋の解決方法は①自分で片付ける②清掃業者に依頼する、この2つです。
汚部屋の片付けは大変骨の折れる作業となります。自分で作業をする場合、可能であれば、まわりの人に片付けをサポートしてもらったり、いつまでに片付ける!といった目標を宣言したりして途中で挫折しないような工夫を取り入れることも大切です。
清掃業者に依頼すると、お金はかかりますが、ごみ屋敷に発展するのを防ぐことができるため結果的に出費を抑えられる可能性があります。
ごみ屋敷になる前に対策をしよう
汚部屋はそのまま何もしないでいると、ゴミ屋敷化してしまう恐れがあります。ごみ屋敷になってしまうと更に片付けが大変です。やる気がでない、自分で片付けするのが難しいと感じる方は、無理せず業者に相談することをすすめします。