遺品整理を自分でするには?手順や注意点
遺品整理のご相談は年々増えておりますが、一方で自分で遺品整理は行いたいとお考え方ももちろんいらっしゃいます。今回は遺品整理を自分でする理由や方法、業者にお願いしたほうがよい場合などをご紹介します。
遺品整理を自分でするメリット
費用を抑えられる
業者に依頼すれば労力や手間が大幅に削減できますが、当然料金がかかります。自分ですれば、必要最低限の出費で済ますことが可能です。
自分のペースで進められる
故人との思い出などを振り返りながら、片付けをゆっくり進めたいという方もいらっしゃいます。自分でするのであれば、心の整理をしながらマイペースに遺品整理を行えます。
知らない人が遺品に触れるのに抵抗がある
大切な遺品や実家なので、知らない人に触れられたり、踏み込まれたりするのに不安を感じられる方もいらっしゃいます。自分や親族だけで行えば、そんな心配はいりません。
遺品整理を自分でするメリット
手間と時間がかかる
遺品整理は時間と労力がかかります。中には重たいもの、処分に手間のかかるものもあるでしょう。自分でやるのであれば、時間をきちんと確保できるスケジュールを立てる必要があります。
気持ちの整理がついてないと辛い
片付けをしていると故人の思い出が蘇ってきてつらいというお話もよく伺います。遺品整理が途中で止まってしまわないように注意しましょう。
遺品整理を業者にお願いしたほうが良い場合
故人の家が遠方にある
故人の家と遠距離である場合、遺品整理のために戻るのが難しいこともあります。また、飛行機や新幹線で実家に帰るのであれば、トータル業者に頼んだほうが費用的にも負担が減るかもしれません。
故人の家が賃貸住宅などで期限がある
賃貸住宅などで契約期限がある場合、不慣れ人がすると間に合わなくなる危険性があります。亡くなった月の当月末か翌月末で契約終了にすることが多いようですが、間に合わなさそうであれば、業者に依頼したほうが安全です。
特殊な清掃が必要となるケース
孤独死やゴミ屋敷化していた場合、片付けだけでなく専用の薬剤を使った清掃や消毒作業などが必要になります。こうなると、素人ですることは非常に難しくなりますので業者に依頼する必要がでてきます。
【遺品整理を自分でする手順】
必要なものを揃える
遺品整理で事前に準備するものは、遺品を片付けたり、処分したりするために必要となるものです。遺品の中には重たいものや割れものなどもありますので、足腰を痛めたり、怪我したりしないよう気をつけて作業を進めましょう。
遺品整理のための必要な道具
マスク
軍手
ゴミ袋
段ボール
梱包資材
ガムテープ
カッターやはさみ
ロープ
マジックペン
工具(家具などの解体や処分で使う)
台車
運搬が必要なら車
遺品を仕分けする
まずは遺品の仕分けからです。遺品を以下の3つに分けていきます。
⭕️貴重品や形見、資産価値のあるもの
⭕️リユースが可能なもの
⭕️処分するもの
仕分けに迷うものは、一旦残してまとめておきましょう。なお、遺品整理といっても、たくさんあり過ぎてどこからスタートしたらよいか迷うものです。状況にもよりますが、手がとまらず作業が進めやすい場所から始めるもの方法です。
例えば、玄関や洗面台まわりなどは故人の思い入れの品が少なく、作業しやすいのでおすすめです。逆に写真棚やタンスなど思い出の品が残っている場所から着手すると記憶が蘇って作業が止まりやすくなるので気をつけましょう。遺品を仕分けしたら、形見品以外は何らかの方法で処分します。
遺品を処分する
先ほど仕分けしたものを処分していきます。処分方法には以下のような方法があります。
・リサイクルショップなどに買取りを依頼する
・自治体のルールに沿って処分する
・ゴミとして捨てられない不用品は個別に対応する
分別は、必ず自治体のサイトや案内などで処分のルールをを確認してから行ってください。なお、エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷蔵庫、洗濯機・衣類乾燥機はリサイクル家電のため、粗大ごみには出せず「リサイクル料金」を支払って処分することになります。
業者に依頼する
遺品整理はとても労力のいる作業です。不用品の処分や遺品整理を自分で進めるのが難しいと感じた場合は、専門業者にお願いするもの方法です。不用品買取りも同時に行う業者であれば、リユースできそうなものはその場で買取りも行ってくれます。
遺品整理をまるごと依頼しなくとも、不用品回収や買取りだけ依頼することもできますので、遺品整理や不用品処分にお困りの方は一度ご相談されてみてはいかがでしょうか。