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遺品整理はいつする?推奨する3つの時期

両親や身近な人が亡くなり、遺品整理をいつからすべきかお悩みではありませんか。遺品整理をする適切なタイミングや注意点をご紹介します。

 

遺品整理に適した時期

遺品整理に明確な規定はありませんが、税金や諸手続きのために、できるだけ早く行う必要がある場合もあります。

 

一般な遺品整理を進めるタイミングは以下です。

●葬儀が終わって1週間前後

●法要に合わせたタイミング

●四十九日法要の後

●気持ちが落ち着いたタイミング

以下で各タイミングごとの特徴をご紹介します。

 

●葬儀が終わって1週間前後

葬儀が終わって数日以内に遺品整理を始めます。この時期にする利点は親族などが集まったタイミングで整理を始められることです。しかし、葬儀前後は心の整理も難しい状況にあるため、遺品整理をするのが辛いと感じられる人もいるでしょう。

≪こんな方向け≫

遠方に住んでいて帰るのが難しい方

孤独死など特別なケース

賃貸住宅などで退去の期限が迫ってる方

 

●法要に合わせたタイミング

遺品整理の時期の目安として、四十九日、1周期、3回忌、7回忌といった法要の後も推奨できます。

 法要とは、亡くなった方の冥福を祈って供養をする仏教の儀式ですが、法要の時期には相続人と親族が集まりやすいので、話し合いながら遺品整理を進めらる利点があります。 自己判断で遺品整理を進めてしまうとトラブルのもとになりかねないので注意しましょう。

≪こんな方向け≫

親族が集まりにくい方

遠方に住んでいて時間が確保しにくい方

 

●心の整理がついたタイミング

気持ちの整理がついていない状態で遺品整理をすると、故人との思い出が回想されて、つらくて進められないといった場合もあります。そのため、まずは自分の心を整理して、精神的に落ち着いたタイミングで遺品整理を行うことも大切です。

しかし、遺品整理はどこかの時点でしなければならないので、自分で期限を決めて進めるようにしなければなりません。

≪こんな方向け≫

故人と同居していたor家が近い方

遺品整理をする時間を確保しやすい方

 

遺品整理を急いですべき場合とは?

賃貸住宅の場合

個人が賃貸住宅である場合は、翌月の賃料が発生する前に遺品整理を終わらせることが望ましいです。ただ、明らかに対応が間に合わない場合は、翌月分の賃料は支払い、故人の供養に気持ちを向けたほうがよいでしょう。

支払いタイミングは物件によって異なりますので、故人の契約内容を確認して遺品整理の期限を把握してください。

 

相続税の手続きはお忘れなく

相続税とは遺産を相続するときに発生する税金のことです。死亡の事実を知った翌日から10カ月以内に行うよう期限が定められています。

遺産が相続税の基礎控除を下回っている場合は相続税がかからないので後回しにしても問題ありませんが、上回っている状態で10カ月を過ぎてしまうと相続税の控除を受けられなくなるだけではなく、ペナルティが課せられますので気をつけましょう。

身内が亡くなると葬儀や法要などすべきことが多いので、気が付いた頃には納税期限を過ぎていた、というケースも少なくないため注意が必要です。

 

遺品整理をしないと起こりうるトラブル

遺品をそのままにしていると、以下のような思わぬ事態に遭う可能性もあります。

 

●特定空家に指定される

特定空家とは、空き家をそのまま放置した場合に

・倒壊の恐れがある

・衛生上有害となる恐れがある

・管理が行われていないことにより著しく景観を損なう状態

・その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態

以上のいずれかに当てはまる物件を指していいます。

 

自治体から特定空家に指定されると、状況によっては、50万円以下の過料が発生したり、固定資産税が倍以上に上がったりする可能性もあります。

 

●親族間のトラブル

遺品整理の予定が立たないために、勝手に遺品整理を進める人が現れる可能性があります。そうなると遺品を自己判断で処分したり、周囲に確認せずに売りに出したりすることも考えられます。遺品整理しないで放置しておくと遺族間でのトラブルに発展する恐れもあります。

 

●不法侵入

人が暮らせる状態のまま故人の家を放置しているとホームレスや犯罪者に不法侵入されてしまう可能性があります。玄関やフェンスに施錠して他者が入れないようにしておきましょう。

可能であれば、定期的に掃除だけでもする、敷地内の物の配置を変えるなど人の気配を感じさせることが防犯に繋がります。